黒豚しゃぶしゃぶがもっと美味しくなる!おすすめの出汁ベスト5
2022-01-07
一昔前、しゃぶしゃぶと言えば、専門店で食べる牛しゃぶが一般的でしたが、昨今では温しゃぶ・冷しゃぶのどちらとも相性も良く、あっさりと食べられる豚しゃぶに人気が集まっています。さらにコロナ渦でご自宅での食事が増える中、「簡単なのに、奥が深い。」「シンプルにお肉の旨みが味わえる。」と今では人気の鍋メニューの上位に数えられるほど食卓に浸透しています。
さて、今回はそんな豚しゃぶをもっと美味しく味わうために、おすすめの出汁ベスト5と豚しゃぶの部位ごとの特徴をご紹介したいと思います。
目次
1.豚しゃぶをもっと美味しくするおすすすめ「だし」ベスト5
1-1.第5位 ホットな刺激がくせになる「キムチだし」
1-2.第4位 柑橘の香りでより爽やかに「柑橘だし」
1-3.第3位 シンプル イズ ベスト「水だし」
1-4.第2位 爽やかな香りと後味の饗宴「お茶だし」
1-5.第1位 外れなし!やはり王道「昆布だし」
2.豚しゃぶは、肉の部位で味わいが変わる「部位別の特徴まる分かり」
2-1.赤身と脂身の旨さの掛け合い!柔らかく旨みの「バラ肉」
2-2.しっかりとした歯ごたえと濃い旨みが特徴「肩ロース肉」
2-3.赤身が多く脂のキレがいい、さっぱりした味わい「ロース肉」
2-4.脂は避けて、赤身を中心のヘルシーな旨み「モモ肉」
2-5.やさしい甘みとしっかりとした歯ごたえの「カタ肉」
3.まとめ
3-1.シンプルなのに食べ方「無限大」!自分なりの正解を見つける楽しさが味わえる「しゃぶしゃぶ」
1.豚しゃぶをもっと美味しくするオススメ「だし」べスト5
第5位 ホットな刺激がくせになる「キムチだし」
ご家庭で鍋と言えば、真っ先に思い浮かべる方も多いキムチ鍋。通常のキムチ鍋は具材をキムチだしで煮込んで食べますが、しゃぶしゃぶの食べ方でおすすめするキムチだしは煮込むのではなく、潜らせて食べます。煮込まず、潜らせることで刺激的な辛さではなく、程よく辛さの効いたしゃぶしゃぶとなります。もちろん野菜などはお好みで煮込んでいただいても構いませんが、お肉は潜らせてみてください。
キムチだしの味がしっかりしているので、たれなしでそのまま食べても美味しいですが、ごまだれを少しつけて食べると辛さの中にマイルドさが加わり、一味違ったおいしさが楽しめます。最後は、キムチ鍋同様に締めのアレンジが多彩で、最初から最後まで飽きずに楽しめるのも人気に一つです。
第4位 柑橘の香りでより爽やかに「柑橘だし」
ぜひ、一度は試していただきたいおすすめのだしが柑橘だしです。通常はポン酢に入れて風味を高めて食べるのが一般的ですが、今回おすすめしたいのはポン酢に入れるのではなく鍋だしに入れる柑橘だしです。水出しや昆布だし、かつおだしをベースに、酸味が強めのスライスした柑橘類(かぼす、レモン、シークワーサー、すだち、だいだいなど)を数枚入れるだけの簡単だしです。具材全体を柑橘の香りと成分がコーティングすることで、より風味が豊かにあっさりと食べられます。
(食べ方)スライスした柑橘類は、だしがある程度煮立ったら取り上げてください。風味が弱くなったら、追いだしと追い柑橘でお好みに調整してください。
第3位 シンプル イズ ベスト「水だし」
これ以上はないというくらいにシンプルな「水だし」。お肉をはじめ、具材そのものの味をしっかりと味わいたい方におすすめです。使用する水は中硬水のミネラルウォーターがおすすめです。アクがたくさん出ますが、その分、お肉や具材、スープに臭みが移らないので素材の旨みをしっかりと味わうことができます。アクをしっかりとることで旨味が染み出した濁りのないスープとなり、あっさり味の締めが一段と美味しく仕上がります。
アクがでるのが苦手な方、アクとりが面倒な方は軟水のミネラルウォーターを使うとアクが固まりにくくなります。
第2位 爽やかな香りと後味の饗宴「お茶だし」
いつもと一味変えてみたいけど、冒険しすぎるのは抵抗があるという方にぜひおすすめしたいのが「お茶だし」。お茶の香りが爽やかな風味であっさりと食べられて、もたれ感もなく最後まで美味しく食べられます。作り方は簡単。軟水のミネラルウォーターにお好みのお茶パックをいれて、一煮立ち、二煮立ちしたらパックを取り上げます。お茶パックはそのままにしておくと、嫌な苦み・渋みが出ますので必ず取り出してください。あとはいつもどおりにしゃぶしゃぶするだけ。
風味が弱くなったら、ミネラルウォーターとお茶パックを足してお好みに調整してください。
お茶だしの魅力はなんといっても、その種類の多さ。ひとくちにお茶と言っても、茶葉を使うものだけでも煎茶、玉露、抹茶、ほうじ茶、玄米茶、番茶、烏龍茶、紅茶などがあり、茶葉を使わない麦茶、ハーブティー、豆茶、びわ茶などまで入れると多種多様です。使うお茶の種類を変えることで、毎回違った美味しさに加え、自分なりの好みを探す楽しみもできる、まさに一石二鳥のだしです。
第1位 外れなし!やはり王道「昆布だし」
堂々の1位はやはり王道中の王道「昆布だし」。素材の味・香りを活かした上品でやさしい昆布だしは、老若男女誰もが好きな、まさに「キング オブ だし」。言うがもがな、素材の良さを邪魔をせず、上品に引き立て、昆布の旨み成分が相乗効果でさらに一段とおいしくなります。
昆布だしの取り方には大きく「湯出し」と「水出し」がありますが、「湯出し」は濃厚な旨みのだしに、反対に「水出し」はすっきりした味わいのやさしい旨みのだしとなります。
どちらの方法で出汁を取るかは好みによりますが、当店では軟水のミネラルウォーターを使って水出しで出汁を取ることをおすすめします。そうすることで、やさしい味わいながら昆布の旨み成分を余すことなく抽出でき、湯出しと水出しの両方の良さを味わっていただけます。
2.豚しゃぶは、肉の部位で味わいが変わる「部位別の特徴まる分かり」
赤身と脂身の旨さの掛け合い!柔らかく旨みの「バラ肉」
筋繊維が細かく歯切れがやわらかな「バラ肉」。赤身と脂身がバランスが良く、黒豚の凝縮された濃厚な旨味としっとりとした食感が楽しめます。バラ肉のしゃぶしゃぶが楽しめるのは豚肉ならではです。温しゃぶ、冷しゃぶ問わず人気No1の部位です。
しっかりとした歯ごたえと濃い旨みが特徴「肩ロース肉」
筋繊維が細かく歯切れがやわらかな「肩ロース肉」。赤身に対して脂身が程よく入っており、赤身の比率が多いので脂っこい部位が苦手な方でも食べやすくしっかりとした食感と濃い旨みが楽しめます。バラ肉と2分する人気部位です。
赤身が多く脂のキレがいい、さっぱりした味わい「ロース肉」
赤身が多く、口の中での脂のキレがいい「ロース肉」。さっぱりした旨みを楽しめるロース肉はじっくり火を通しても固くなりにくく、冷めても柔らかく頂くことができます。美味しさのバランスがとてもよく、とんかつや生姜焼きにも使用され、豚肉の中では1番美味しさを実感することのできる部位です。バラ肉と肩ロースに次ぐ人気部位です。
脂は避けて、赤身を中心のヘルシーな旨み「モモ肉」
脂身が少なく、赤身が多い「モモ肉」。しっかりとした筋肉質な赤身なので、しっかりとした肉感とあっさりとした旨味が楽しめます。赤身が多い分、熱を通し過ぎると固くなるので注意が必要です。
やさしい甘みとしっかりとした歯ごたえの「カタ肉」
しっかりとした歯ごたえと濃い旨みの「カタ肉」。赤身の中に脂身が混ざり、赤身の濃い旨みとしっかりと歯ごたえのある食感が楽しめます。あっさりしたお肉よりも肉々しい濃い旨みを求める方におすすめです。
3.シンプルなのに食べ方「無限大」!自分なりの正解を見つける楽しさが味わえる「しゃぶしゃぶ」
今回は豚しゃぶをもっと美味しく味わっていただくために、おすすめの出汁ベスト5をご紹介いたしました。
「だしに潜らせて、たれを付けて食べる」これだけのシンプルな料理の中には、まだ見ぬ無限の可能性とおいしさが眠っています。
色々な組み合わせを試しながら、自分なりの正解を見つけることもまた「しゃぶしゃぶ」の楽しみのひとつです。
皆様も、より美味しい食べ方を探求してみては如何でしょうか!